junのうつライフ

2018.4月【自律神経失調症】にて休職→退職→無職→転職失敗→パワハラ 日々の出来事や雑記をつらつらと。

うつ病の僕がたった一杯のコーヒーに救われた話

こんにちは、うつブロガーのjunです!

 

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データなんてものはあまり好きではないですが、1度うつ病にかかった方の半数以上は再発すると言われています。

 

そして僕は去年の4月に「自律神経失調症」「うつ病」と診断されています。

当ブログでも何回も書いてきたと思います。

しかし、これは再発です。

 

 

初めてこれらの病気と診断されたのは、約4年前に遡ります。

そして、1度うつ病を克服しています。

 

今回はその当時のこと、発病から克服までを書いていこうと思います。

(長くなると思うので忙しい方は他の事を優先されてくださいね!)

 

 うつ病の僕がたった一杯のコーヒーに救われた話

当時の生活

当時の僕は、日勤・夜勤のある職場でアルバイトをしていました。

全職で燃え尽き、借金も作り自暴自棄になっていた時期でもあります。

とりあえず何かしらで収入を得ないといけないので、時給の高いアルバイトをただこなすだけ。

そんな生活を送っていました。

 

 

仕事は、早番・中番・遅番があり、休みも多くはなかったので生活リズムはめちゃくちゃでした。

寝る時間もバラバラなので、なかなか寝られないんですよ。

眠りにつくために、毎日浴びるようにお酒を飲んでいました。

今思えば、アルコール中毒にもなりかけだったと思います。

 

そんな生活を半年程続けた頃、もう完全に寝ることができない身体になっていたので毎日徹夜で出勤していました。

 

 

そして、ある日の通勤途中についに倒れてしまいました。

 

 

初めての発病

僕は車で通勤していたのですが、職場に着く少し前にあるコンビニに寄り、タバコと飲み物を買うのが通勤の日課となっていました。

いつも通り買い物を済ませ、車に乗り込んでエンジンをかけようとした瞬間、今までに感じたことのないくらいの腹痛に襲われました。

 

腹痛というか、内臓系が全部痛い感じ。もうとにかく痛すぎる。

もちろん歩ける状態ではない。

人生で初めて救急車を呼ぼうか迷った瞬間でした。

 

まずは職場に連絡しないと・・・。

電話に出てくれたのはSさんでした。

 

Sさん「わかりました~!お大事に~!」

 

Sさんは年下だが、社員さんなので上司だ。まだ20そこそこの女の子。

Sさんに快くお休みをいただけたので職場への連絡はOK。

 

 

次は病院に行かなきゃ・・。

さすがにコンビニに車を置いていくわけにはいかないので、ギリギリの身体状態でなんとか近くの有料パーキングまで移動し、車を止めた。

そしてタクシーを呼び、タクシーで病院へ向かった。

 

病院に振り回される日々

俺は身体中が痛いんだ・・・。もちろん内科へ行く。[異常なし]

いやいやそんなはずはない・・・こんなに身体がおかしいのは初めてだ。

病院が悪い。別の病院へ行く。「異常なし」

 

仕事は休みをもらって、もうそんなことを3日くらい繰り返していた。

たらいまわしだ。何回血液採ったか・・。

 

そして最後に辿り着いた小さなクリニックで名医に出会う。もうおじいちゃんだ。

「あなたの行くべき病院は、精神科ですねぇ~。または心療内科」

精神科・・・?自分の中でそんな発想は1ミリたりとも無かったので、拍子抜けした。

俺が・・精神科・・?

 

そしてこの内科の無限ループから解放されることとなった。今ではこのおじいちゃんにとても感謝している。

 

 

初めての心療内科

さっきのおじいちゃん先生にいくつか病院の候補を教えてもらい、俺は精神病専門の病院へ向かった。

精神科はなんとなくハードルが高い気がしたので、心療内科を受診した。

 

俺の今までの生活状況のこと、身体が痛すぎること、全く眠れないこと、お酒のこと、悩み、全てを打ち明けた。いつも以上に必死で、マシンガントークになっていた。

呂律がまわらない状態なのに。それほど必死だった。

 

診断結果は[自律神経失調症][うつ病]

 

診断書を出され、俺はしばらくバイトを休むことになった。

まさか自分が・・とは思ったものの、やっと原因がわかった。

やっと救われる・・・。薬も出た。もう大丈夫だ・・・。

俺は肩の荷が下りて、久々にホッとしていた。

 

 

 

しかし、地獄はここから始まった。

 

療養生活

相変わらず身体中が痛く、眠れない。

俺はお酒が強いので薬が効きにくいことが分かった。すぐに病院で薬の調整をしてもらう。でも眠れない。

 

俺はお酒を止められていなかった。あれほど毎日浴びていたんだ。止められるはずがない。

お酒を飲みたくなくなるような薬も飲んでいたが、効くはずがない。

絶対にやってはいけないことだが、毎日お酒を飲んでいた。

お酒を飲めば、眠れたんだ。

 

しかし・・・

 

毎日気絶するように眠る。

朝起きる。

部屋がぐちゃぐちゃになっている。

灰皿もひっくり返り、床は吸い殻だらけ。テーブルも何もかもぐちゃぐちゃ。

なんか知らないけど身に覚えのない火傷の跡もある。

 

・・・全く記憶に無いんだ。

 

綺麗好きで神経質なので毎日綺麗に掃除する。

でも起きたらぐちゃぐちゃになっている。

また火傷も増えている。

そして記憶が全く無い。

 

これには参った。毎日このループ。

身体だけじゃなく、どんどん精神面も落ちて行った。

 

 

ついには、トイレすら間に合わなくなった。

当時は実家に住んでいたのだが、自室に居ながらもなぜか間に合わない。

階段を降りればトイレがあるのに。

実家の愛犬ですらちゃんとトイレで当たり前にできるのに。

何回も何回も漏らした。

 

その度、親は明るく掃除をしてくれた・・・。

 

 

もう何もかもが嫌になっていた。

何もかもが情けない。

自分って何なんだろう。どんな存在意義があるのだろう。

バイトもこのままフェードアウトしよう。

そして、少しづつ身辺を整理して、この世をリタイアしよう・・・。

そんなことを考えるまでになっていた。

とにかく、辛くて、辛くて、逃げたかった。

 

 

ある1通のメールが届く

バイトを休み始めて一ヵ月半が経ったころ、1通のメールが届いた。

 

「体調どうですか~?たまには外に出てお茶でもしませんか~?」

 

Sさんだ。

先に書いた、俺が倒れて休みの連絡を入れたときに対応してくれた、年下だけど上司の女の子だ。

 

他の連中からはよく心配のメールが来ていたが、最低を承知で言うと正直迷惑に感じていた。関わらないで欲しかった。

 

Sさんからの連絡は初めてだ。

そもそもSさんとはシフトが被った時に業務的な会話をするくらいで、全然仲良くない。もちろんプライベートで遊ぶ仲でもない。

年下なのに上司で女の子。正直気を遣うので苦手だった。

 

 

でもなぜだろう、その時は久々に外に出たくなった。

俺には、行きつけで大好きなカフェがあった。久々に行きたい。コーヒーを飲みたい。

 

 

俺はSさんのメールに承諾し、自分の行きつけのカフェに行くことになった。

 

 

久々に大好きなカフェへ

重い足取りでカフェに向かった。

 

でも、どんなに精神が病んでいても、やっぱりこのカフェは良い。

シックなログハウス調の店内で、木の色は暗め。

店内の照明もオレンジ系で統一されており、そんなオシャレな空間にコーヒー豆のいい香りが漂う。

 

いつもの店員さんに会釈をし、いつもの席にSさんと座った。

Sさんは初来店みたいだ。

ってかSさんと2人きりでお茶なんて初めてだ。この状況、どうしようかな。

 

俺はアイスコーヒーを注文した。Sさんもアイスコーヒー。

俺はガムシロップだけ使う。Sさんはブラックだ。

二人ともタバコを吸うので、タバコをふかしながらなんてことのない会話を続けた。

最初はぎこちなかったと思う。

 

 

そして俺はあることに気が付いた。

Sさん、全く病気について触れてこない。復帰についても触れてこない。

ただただ、なんでもない日常の話を楽しそうにして、こちらのくだらない話も楽しそうに聞いてくれる。

Sさんは社員なので、今後の仕事の話なんかも出てくるのかな~と最初は気が重かったのだが、全くない。

ただ、コーヒーを飲みながら楽しくお茶してるだけ。

 

それはとても心地の良い空間だった。

 

 

一杯のコーヒーに救われた

俺はそんなSさんを見て思ったんだ。

 

 

俺は何をやっているんだろう・・・?

 

自分より若い子が頑張って社会の中で働いているのに、俺は何をやっているんだろう・・・?

 

休みも少ない中心配して時間を作ってくれて、でも肝心な部分には触れずに気を遣ってくれている。まだ若いのに。

 

 

俺はなんで一人で勝手に腐っているんだろう?

 

 

 

その後、本当にただお茶をしただけで解散した。

俺は冷静だった。

冷静にスイッチが入った。

 

解散してすぐに会社に連絡をし、来月から復帰させて欲しいことを伝えた。

腐っちゃいけない。何かやらなきゃ。まず、今やることは休んでいるバイト先に戻ること。社会に戻らなきゃ・・・!

そんな想いでいっぱいだった。

 

なぜかは分からないけれど、Sさんを見てそんな想いになった。

Sさんとコーヒーを飲んだ時間が、空間が、外の世界へ導いてくれるきっかけになった。

 

そして、会社も僕の体調を考慮し、しばらくはシフトを減らして日勤のみという条件で復帰をさせてくれた。

 

最初はキツかったけれど、徐々に社会に戻り、身体の調子も回復し、初めてのうつ病を克服することができた。

 

まとめ

もう4年も前の話ですが、突発的に書きたくなり書いてみました。

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

 

4年前のあの時、Sさんがお茶に誘ってくれていなかったら、

一緒にコーヒーを飲んでいなかったら、

僕は今存在していなかったかもしれません。

この世からリタイアしていたかもしれません。

 

 

そんな恩人のSさんと、大好きなコーヒーに救われた話でした。

 

 

しかし僕は、去年の春にうつ病が再発してしまっています。

今回は長く、なかなか回復の兆しが見えません。

でも大丈夫なんです。

 

 

 

 

 

Sさんは今、僕のお嫁さんとしてサポートしてくれています。

そして、一緒にコーヒーを飲んでくれています。

 

 

もうすぐ結婚1周年。

恩人であり、妻であるSさんをこれからも大切にしていこうと思っています。

 

 

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