こんにちは、うつブロガーのjunです!
先日、久しぶりにデートに行きました!
雪もだいぶ解けてきて、北海道にも春が近づいてまいりました。
2人きりでデートなんて久しぶりではなかろうか。
家族といえどもなぜか少し緊張しました…
今回はそんな話!
デートに行きました!!
親父とね!
デートの行先は
病院です…。
以前から、親父も1度病院に一緒に行ってうつ病の話を聞きたいとのことだったので、今回予定を合わせて一緒に病院へ行ってきました。
僕自身親にうつ病のことを隠しているわけでもなんでもないのでむしろウェルカム!
親父も行くとなると自分で運転する必要もないので楽だ。ラッキー!と、親父からのデートのお誘いを快諾したのでした。
病院までドライブ
病院までは結構遠く、車で4,50分かかります。
久し振りに人の運転する車に乗りました。
親父ももう60過ぎの初老です。
その道中僕は、ブレーキの感覚や車間距離などを注意深く観察する息子になっていました。
親も自分と同じように歳を取っていきます。いつまでも自分の知っている親では無くなっていきます。
特に運転は心配なので、いつまでも安全に注意して欲しいなあと思いながら助手席に乗っていました。
親父は基本的に口数が少ないです。
なので基本的に僕が喋っています。
「ここにこんなお店できたんだ~」
「ここには何が建つんだろうね~」
僕が話しかける言葉は昔と変わっていません。
父の運転する助手席に乗ると、自然とタイムスリップをして子供の頃を思い出します。
僕は父とお出かけするのが大好きで、いつも助手席を確保していました。
いつまで経っても僕は子供です。
病院に到着
そんなこんなで病院に到着。
父も診察に同席させてほしい旨を伝え、受付を済ませました。
そして待合スペースで呼ばれるのを待ちます。
そんな中親父は、病院中の掲示物を食い入るように確認していました。
息子がどんな病院に通っているのか、ここは信頼のできる病院なのか、そんなことを確かめていたんだと思います。
そして、精神病専門病院の独特の雰囲気の中診察が始まるのを2人で待ちました。
「jun様~、お待たせいたしました、お入りください。」
30分は待っただろうか。
やっと僕の番だ。
診察
僕を担当する先生はとても丁寧な先生です。
メガネを「クイッ」とする回数が異常に多いことだけが気になりますが、非常に良い先生です。
父に深々とお辞儀をし、メガネを「クイッ」としながら自己紹介をしていました。
そして、今までの病気の経緯を全て父に話してもいいのか僕に確認を取ってから父に説明を始めました。
一通り説明を聞いた父は、一生懸命先生に質問をしていました。
・うつ病とはどのような病気なのか
・どのくらいの期間で回復が見込めるのか
・薬で治るものなのか
・薬の副作用で悪化することはないのか
・会うたびに息子が痩せているが大丈夫なのか
普段無口な父が、ここぞとばかりに先生に質問攻めをしていました。
僕のことが心配なのがひしひしと伝わってきます。
僕は父の顔を見ることができませんでした。
先生は、父の不安を取り除くように一つ一つの質問に丁寧に答えていました。
病気の当事者の僕は、何とも言えない気持ちになっていました。
そして、いつもはしないのですが診察の後に採血をしました。
僕はうつ病になってから1年間で15キロ以上痩せてしまっています。
ちなみにご飯はうつ病になってからのほうが食べています。
1度他の箇所に異常がないか血液検査で見てもらうことにしました。
その後お会計をし、薬を処方され病院を後にしました。
帰り道
頼んでもいないのに親父は行きの道とは別の道をチョイスし車を走らせます。
これも子供の頃から変わっていません。
僕が車から眺める景色や風景が好きなのを知っているからです。
こんな風に僕は、口数の少ない父の精一杯の優しさを子供の頃から受け続けてきました。
何も変わっていない。
変わらなきゃいけない自分の現実と、変わらないからこそ素晴らしい現実に押しつぶされそうになりながら帰りのドライブを楽しみました。
実家に到着すると、母がお昼ご飯とお彼岸のおはぎを作って待っていました。
僕が元気のない時の父の口癖は、「母さんの飯食って元気になれ」でした。
この日も母のご飯に元気を貰い、自分の家に帰ったのでした。
まとめ
アラサーでもう既に結婚をし独立している息子を精神病院へ連れて行く親の気持ち。
考えるだけで情けなさや、ありがたさや、色々な気持ちが溢れてきます。
僕は3兄弟の次男で、唯一結婚しています。
そして3兄弟の中でぶっちぎりで親に迷惑をかけてきたのも僕だけです。
早く親孝行できるよう、今を精一杯生きようと思った1日でした。