アクセスが全然ないので、この隙に少し面白くないことを書きますね。
これは、[うつ病]になってしまった人間の永遠の悩みなのですが、周りの人間にうつ病の苦しみが理解されないのです。
会社の人間、近いところだと家族や親族。
絶対に理解されません。
家事を完璧にこなせば「もう治ってるじゃん」
辛そうにしていたら「いつ治るの?病院変えたら?」
辛い部分を隠して、できるだけ元気に過ごせば仮病扱い。はたまた辛さを全面に出せば、病院変えろ、薬変えろ。…うつ病は風邪じゃないんだよ。もう疲れました。
ただ、これは仕方のないことでもあります。
僕は、精神的な病気ほど自身が経験していなければ理解が出来ないと思っています。
僕自身も、元気にバリバリ働いていたときは「うつ病」や「精神疾患」で休職や退職していく人間を見てきて、意味が分かりませんでした。心の浮き沈みなんて誰にでも起こりうることで、皆その葛藤を持ちながら働いているのだ。それを「うつ病」なりなんなりの病気にこじつけて会社を休む。そんな奴はただの甘えたの弱い人間だと見下していました。
僕は、かなり体育会系の人間でしたのでなおさらそういった偏見を持っていたのです。
この「うつ病」の辛さや苦しさを理解できたのは、やはり自分自身が「うつ病」と診断されてからでした。30年近く生きてきて、こんなに辛い病気があるのか…と初めて知ったのと同時に、今まで自分が抱いていたうつ病への偏見が、とても幼稚で申し訳のないことであったと落胆しました。
僕はよく、うつ病の苦しさを健常者に説明するときに、どのような表現をすればいいのかをずっと考えてきました。ネットで色々な情報や文章を見てきて、1番しっくりきた表現が「熱のないインフルエンザ」でした。(すみませんどなたの記事かは失念しました。)
熱はないのだけれど、とてつもない倦怠感、不安感、寝床からなかなか動けない感じに近いものがあるなあと思っています。それでもやはり相手に伝えるにはしっくりこないですよね。
あとうつ病でよく叩かれるのが、「外に出て遊びに行けてるじゃん 」「そんなのうつ病なんかじゃなくて仮病だよ」ということ。
僕がうつ病の状態で外に出ることを表現するとしたら、いつもより何倍にも重く感じられるリュックを背負い、床にくっついているのではないか?と思うほど重たい靴を履き震える手で靴紐を結ぶ。そして鉛のように重たい身体を起こして、家と外の世界を隔てているドアに手をかける。鉄の扉か?と思うほどに重たい扉を開け、恐怖の世界へと歩き出す。
人混みでは常に見られているような気がして吐き気がし、飲食店でも落ち着かず何を食べているのかわからないほどに味を感じない物体を食べ、またプラプラと歩き出す。
これ、遊んでいるんじゃなくて「訓練」しているのです。また社会に出て働けるように。以前のように何も気にせず外の世界で生きられるように…。家にいるより、何倍も地獄なのです。
1人で闘病されている方、もちろん辛いと思います。
パートナーや家族がいる方、この記事で書いているようにそれはそれで辛いです。
もちろん、支える側の人間もとても辛いと思いますし、ありがたく思っています。
うつ病の全てを理解してくれとは言いませんが、「うつ病」は終わりの見えない病気であること。体調の波がとても激しい病気であること。とにかく、「病気であること」。「うつ病は、病気であること」。これを頭の片隅に置いていただけると、気持ちが救われるうつ病の方が増えるはずです。
一方的な文章になってしまいましたが、我々うつ病患者は、外で元気に働いている人々のおかげで美味しいご飯が食べられたり、息抜きとしてショッピングができたり、娯楽ができたり、とても感謝しております。
どうか、今まで以上に優しい世界になりますように。
乱文長文、失礼しました。
jun